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科学研究費補助金基盤研究B「日米における政教分離の起源と展開」

研究業績 2009年度(平成21年度)

研究実績の概要


 研究の初年度である平成21年度は、7月22日に大東文化大学信濃町校舎のロースクール会議室において、全員で打ち合わせ会を開催した。
 和田守は、8月28日から9月4日までワシントンDC、ボストン、シカゴに出張し、連邦議会図書館、ハーバード大学、シカゴ大学図書館で資料収集を行った。小倉いずみは同じ時期に、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコに出張し、ハーバード大学ワイドナー図書館、神学部専門図書館、ニューヨーク公立図書館などで資料収集を行った。
 また、和田と小倉はハーバード大学図書館において現地調査をした際にデイビット・ホール教授と打ち合わせを会議を行い、来日の講演主題を決め、スケジュール調整をした。
 2010年3月7日から9日まで静岡県焼津市の焼津グランドホテルで日米の政教分離に関する研究合宿を行い、研究の進捗状況を報告した。各自の報告主題は以下の通りである。

@小倉いずみ「コネチカット基本法における政治と宗教」
A大西直樹「プロテスタント・アメリカにおけるカトリック」
B佐々木弘道「『基本憲法』第7章信教の自由・政教分離」
C千葉 眞「政治と宗教の結びつき−旧稿からの報告」
D和田 守「「勧善実学」としての報徳思想」
E五味俊樹「The 1924 Immigration Actと「排日移民法」の呼称をめぐる一考察」
F加藤普章「カナダの国籍概念と選挙権」
※五味俊樹は平成22年4月より本研究に参加する予定のため、焼津合宿から加わった。

研究発表


和田守「「勧善の実学」としての報徳思想−岡田良一郎の地域振興論と国家構想」 『大東法学』第19巻第1号、2009年、159頁-182頁
和田守「日本的近代化与中国」、李卓編『近代過程中東三国的相互認識』、天津人民出版社、2009年、1頁-13頁
和田守「明治国家と平民主義」『季論21』第7巻、2010年、79頁-90頁

千葉眞『「未完の革命」としての平和憲法』岩波書店、2009年、全262頁。
千葉眞『平和と和解のグランドデザイン-東アジアにおける共生を求めて』(共編)風行社、2009年、分担執筆 27頁-47頁、289頁-317頁
千葉眞「政治と暴力-一つの理論的考察-」『年報政治学-政治における暴力』2009-U、2009年、11頁-30頁

大西直樹「アメリカ合衆国の成立-ベンジャミン・フラクリンの役割」三鷹国際交流協会招待講演、2009年12月5日、三鷹交流協会

小倉いずみ「ハートフォードの創設とトマス・フッカー」第55回九州アメリカ文学会大会研究発表、2009年5月9日、琉球大学
小倉いずみ『アメリカ文学と戦争』(共著)成美堂、2010年、分担執筆 7頁-47頁

佐々木弘道「信教の自由・政教分離」辻村みよ子編『基本憲法』悠々社、2009年、108頁-123頁
佐々木弘道「国歌斉唱行為の強制と思想良心の自由」日本台湾憲法交流会招待講演、2010年2月21日、早稲田大学国際会議場

加藤普章「カナダの国籍概念と選挙権-英国臣民からカナダ人へ」『大東法学』第19巻第1号、2009年、1頁-34頁
加藤普章「多元的な国家の課題」田中浩編『ナショナリズムとデモクラシー』未来社、2010年、103頁-121頁

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